「知らないと損する薬の使い方」シリーズ vol.2 目薬

目薬

【目薬編】1回1滴の理由と、効果を最大限にする方法👀💧

こんにちは!広川町のクローバー薬局です🍀

患者さんとお話していると、よくこんな声をいただきます。

「1回で2〜3滴入れたほうが効くと思ってました」

「入れたらすぐパチパチ瞬きしてます」

実はこれ、もったいないだけでなく副作用リスクも上げる使い方なんです。


💡 どうして1滴で十分なの?

人の目の表面(結膜嚢)の容量は約30μL。

一方、目薬1滴の量は約50μL。

つまり、1滴ですでにあふれるほどの量が入っています。

2滴目以降は涙と一緒に外に流れ出るだけです。


💡 あふれた液はどこへ?

目の内側には「涙点」という小さな排出口があり、そこから鼻へ、さらにのどへ流れ込みます。

このルートを通ると薬の成分が全身に吸収され、眼科用β遮断薬での徐脈や気管支収縮、

ステロイド点眼での血糖上昇や眼圧上昇などの全身副作用につながることもあります。


👍 効果を高め、副作用を減らす「3ステップ」

1️⃣ 1回は1滴だけ

 → これ以上は物理的に入りません。

2️⃣ さした後、目頭を軽く押さえる(1〜2分)

 → 涙点をふさぎ、薬が鼻へ流れるのを防ぎます。

3️⃣ 複数の目薬は5〜10分あける

 → 混ざり合いや流出を防ぎ、成分の効果を確保します。


🚫 NGな使い方

  • 容器の先がまつ毛やまぶたに触れる(雑菌混入の原因)
  • 入れた直後に強く瞬き(薬が涙と一緒に排出)
  • 開封後3か月以上経ったものを使用(防腐剤効果の低下)

🧑‍⚕️ 薬剤師からのひとこと

目薬は「ただ入れればいい」ものではなく、吸収経路や投与量の物理的限界があります。

正しい使い方を知れば、効果を最大限に引き出し、副作用リスクも下げられます。


🍀クローバー薬局より

目薬の使い方ひとつで、効き方も副作用の出方も変わります。

「このやり方で合ってるかな?」と思ったら、どうぞお気軽にお声がけください。

毎日のケアが、より安心で効果的になりますよう、これからもお手伝いしていきます😊

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